2025.04.25
【工場見学レポート】NECAリレー業務専門委員会の皆さまがシコウを訪問されました
2024年10月、日本電気制御機器工業会(NECA)リレー業務専門委員会の皆さまが、シコウへご来社されました。
当日は、物流や医療現場における人手不足対策としてのAGV(無人搬送車)活用の現状や、リレーなどの電気制御機器の実装事例についてご見学・ご意見をいただく機会となりました。
人手不足という社会課題にAGVで挑む
2024年問題でも象徴されるように、特に医療・介護・製造現場では深刻な人材不足が続いています。見学では、以下のような課題に対し、当社がAGVでどのようにアプローチしているかをご紹介しました。
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医療現場での搬送業務自動化(配膳、物品供給など)
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高齢化により増える従事者の身体的負担軽減
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重量物の自動搬送による安全性向上
シコウは、こうした社会課題に対応するため、カスタム対応の大型AGVや特殊環境対応機の開発・製造を強みとしています。
リレーを中心とした制御機器の導入事例
AGV内部に使用される**電気制御機器(特にリレー)**についても、詳しくご紹介いたしました。
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プラグインリレー、セーフティリレーなどを1台あたり10~20点使用
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DCリレーによる正逆転制御、ブレーキ解除やマグネット駆動にも活用
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STF(セーフトルクオフ)などソフト制御との連携
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DC/DCコンバータを中心にした省配線設計
これらの制御機器は、AGVというカスタム機においても汎用性が高く、標準的な部品を柔軟に採用しています。一方で、機器の安定供給の重要性についても改めて意見交換がなされました。
工場見学の所感
NECA委員会の皆さまからは、
「医療・物流における人手不足というリアルな課題に、AGVがいかに有効か実感できた」
「機器の選定と活用に関する知見を深められた」
といったご感想を頂戴しました。
シコウのAGVは、「人と社会の未来を支える」技術です
創業から約半世紀、株式会社シコウは**“重労働からの解放”をAGVで実現する”**ことを使命に、医療・物流・製造の現場の課題解決に寄与する搬送システムを提供してまいりました。
今回の見学を通して、業界横断的な技術交流や課題共有の重要性を改めて感じております。
今後も、AGV技術の進化と安全・安心な職場環境の実現に向け、積極的に情報発信と製品開発を進めてまいります。