2026.04.02
老朽AGVの更新で現場はどう変わるのか|プッシュプルAGVによる搬送改善事例
老朽化AGVの更新は「改善のチャンス」
老朽化したAGVを更新することは、単なる設備の入れ替えではありません。
現場の「当たり前」を見直し、より良い運用へ進化させる機会でもあります。
今回ご紹介するのは、他社製AGVからのリプレース案件です。
搬送対象は、バルブや配管といった社会インフラを支える重要製品。
安定稼働が求められる現場において、長年使用されてきたAGVの更新に踏み切られました。
本案件では、「いかに既存設備を活かしながら改善するか」が大きなテーマとなりました。
コンベアに頼らない搬送を実現
新たに導入したAGVは、プッシュプル装置を搭載。
押し・引きの動作により製品の移載を行うことで、コンベアに依存しない搬送を実現しています。
これにより、フリーローラー環境でもスムーズな運用が可能となり、現場レイアウトの自由度が広がりました。
また、運用面においても見直しを実施。
複数のステーションに対して空パレットの供給と完成品の回収を行うことで、
工程全体の流れをより効率的に整えています。

安全性を高めるための設計見直し
さらに今回のリプレースでは、安全性の強化にも重点を置きました。
移載時のリスクを低減するため、従来の前後検知に加え、左右方向の障害物検知を強化。
センサーの配置も工夫し、より広い範囲を確実に検知できるよう設計しています。
こうした取り組みは、単に新しいAGVを導入するのではなく、
「これまでの課題をどう乗り越えるか」という視点から生まれたものです。
AGVは長く使われる設備だからこそ、更新のタイミングで現場を見直すことに大きな意味があります。

私たちは、設備を入れ替えるだけでなく、
現場の運用そのものをより良くするリプレースを大切にしています。
無理な更新はおすすめしません。
しかし、現場が困っているのであれば、その課題から目を背けることもしません。
これからも、現場に寄り添いながら、
長く使える設備と仕組みづくりを支えてまいります。